人生放浪記

夜の店(居酒屋やガルバ)を巡る・語る記録

初キャバクラの話(2021年10月末)

前職での話。
大学卒業後、1年ほどニートを満喫していた俺は、親にワーワー言われたことで自棄になり、とうとう観念して就職した。

その仕事は技術職で、入社数ヶ月は研修が続いていた。
そして研修が終わった頃、同期とマネージャー(おじいちゃん)との3人で、名古屋での打ち上げが開催された。

酒を飲むと饒舌になる自信のある俺だったが、普段の寡黙さを知られてる2人の前ではなかなか本領発揮できずにいた。

そして2次会。マネージャーが連れて行きたい場所があると言い出した。

 

黙々とマネージャーの後をついていく。
すると目の前になんとも神々しいような、白色の女神像的なモニュメントがある建物へと着いた。

その時、俺は気付いた。
これはそういう系のお店だ…と。

 

まず前提情報として説明しておこう。
俺は彼女いない歴=年齢。そして当然童貞。
中学生の頃こそ女子とはそこそこ話していたが、高校以降はまるで縁がなく、女性耐性がゼロに近しくなっていた。

 

そのため、店を前にして急に酔いが覚めてきた。というか、き、きききき緊張してきた…。

 

店内へ入っていく。
灯は薄暗く、何とも言えない雰囲気だ。


そもそもシステムもよく分からないため、案内された席に同僚とくっついて座っていると、黒服の人に「女の子が入りますので、間を空けて下さい」と促される。

 

そしてキャバ嬢がやって来る。

 

 

 

…なんだこのどエロい衣装は?!
露出度高っ!!
童貞には刺激が強すぎる!!

 

彼女らはフランクに挨拶してきて、真隣にお座りになられる。
この時俺は絶対オドオドしてたと思う。
まさに童貞の権化と思える程に。
言い換えればとてもキモかった。

 

1人目、正直会話内容覚えてない。「こういう所初めてー?」とか「お仕事はー?」とか無難な話をした気がする。

 

2人目、こちらも会話内容覚えてない。が、この娘(こ)とは会話が弾まなすぎて恥ずかった覚えがある。
キャバクラ来てんのに無言の時間が続くってどうなってんだよ!!
死ぬほど気まずい時間だった。

 

3人目。この娘は気さくだった。来るなり肩触ってきたし、めっちゃ喋ってきた。
さらに、会話デッキの「出身地域」でまさかの同じ市出身だと判明。奇跡的にそこそこ会話が盛り上がった。

 

そして時間が来て終了。

初キャバクラの後、俺は偉そうに仲間のLINEで報告した。その内容が以下である。

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今考えると壮大なフラグである。

 

「女の子と喋るだけだった」
お前ww 途中会話なくなってたやんww

 

「まぁ暇つぶしには良いですね」
強がってやがるwww

 

初キャバクラは散々だった。なんか全然覚えてないし、酒飲んだ記憶もないし、気まずい時間があった事だけはやたら覚えてるし。

 

この時は、キャバクラ行くやつの気がしれない…と本気で思っていた。

 

 

 

 

が、しかし…。

 

一年後、まさかキャバクラにハマるとは思ってもいないレジェンドであった…。

(「初めてのキャバクラ」篇 完)