前回(前編)
さて、伊勢を後にした我々は、夜の街ではしゃいでやろうと計画する。
が。ここでまさかのK氏が脱落。
急遽用事が入り、帰ることになったのだ。
取り残されたS氏と俺氏。
とりあえずこのメンツになるとシーシャが欲しくなる。
四日市の市街地へと向かい、シーシャバーへ潜入。
しかし、何事も無事に終わらないのが我々の旅。
というのも、なんと急に火災報知器が鳴り響き始めたのである。
確かに妙に煙い。
どういう状況?と思うかもしれないが、それはこっちが聞きたい。
幸い露骨に火が出てるなどはなかったが。
結局緊急事態のため、ここはオーナーさんの判断で退店することに。終電もギリギリだったしね。
そして微妙な感じでS氏とお別れ。
このまま終わるのもなんか違う。
物足りない。
あ、そうだ。
キャバクラに行こう。
目的はお詫びである。
何のお詫びかというと…
そう、以前やらかした案件である。
という訳で三重から地元に帰還。
キャバクラに1人で行くなんて人生初なので異様に緊張する。
実はこの時、あまりにもキャバクラ初心者すぎて、指名なんて存在すら知らなかった。
(前回行った時も「ご指名は?」って絶対聞かれてるはずなんだけどなぁ?おっかしいなぁ??)
そしてついにキャバクラへ潜入。
無論フリー。
まず1人目。
なんと前回行った時に最初に会った子と出会った。
とりあえずお詫び。
その子は、自分が吐いた人間だとは知らなかったようだが。
案の定、場ゲロ伝説は広まっていた。
とんでもねぇ伝説を残してしまった。
このエピソードを機にこの嬢から「レジェンド」と呼ばれるように。
(正確には、場ゲロという行為をレジェンドと呼んでいたが)
そしてしばらく話すと嬢が交代。
場内指名をねだられたが、肝心の吐いた時に会った子と会いたかったし(結論を言うと会えなかった)、そもそも指名制が怖かったので(なんで?)、断った。
この時、嬢から「浮気者」と言われた。
(でも大丈夫、次回以降はこの嬢が本命だ)
…それからフリーなのになんと5時間ほど居座った。
後で聞いたが、フリーで長時間居座るのはかなり異端者らしい。
さらには女の子とも3人ほどLINE交換。
普通、LINE交換は本命だけにするものらしく、堂々とタブーを犯した。
そして最終セットの時間が終了。
あまりに長時間だったため、なんと女の子が一周した。
最初に会った嬢と邂逅を果たしたのだ。
そしてこの子ともLINE交換。
こうして詫びキャバクラの任務を終えたのである。
以降、しばらくは数人とLINEしたが、今はちゃんと本命の子に絞っている。
さらにどっぷりキャバクラにハマり、後々本命の子にシャンパンを開けるまで成長する。
初めは酔ったノリで来たキャバクラ。
一つの事件をきっかけに、夜のお店に依存する生活が始まったのである。
完。